乗鞍 敏夫 准教授

博士(生活科学) 管理栄養士

目次

主な研究

慢性腎臓病とサルコペニアの合併症におけるケト酸の生理作用の解明

慢性腎臓病の食事療法には、たんぱく質(アミノ酸)の摂取制限が推奨されて います。一方で、サルコペニア(加齢や疾患にともなって生じる骨格筋量と骨格 筋力の低下)には、たんぱく質(アミノ酸)の積極的な摂取が推奨されています。高齢者では、慢性腎臓病とサルコペニアの合併症が高頻度でみられますが、それぞれの食事療法(慢性腎臓病のタンパク質の摂取制限 or サルコペニアの 積極的なたんぱく質の摂取)が適用できません。⇒ 栄養素の摂取バランスだけでは、解決が困難な課題である。ケト酸(窒素を含まないアミノ酸代謝物)は、腎機能の低下によって体内に蓄積 されやすい尿素や尿毒素(窒素を含む老廃物)を生じないため、腎機能障害の 食事療法への活用が注目されていますが、いまだ実用化されていません。我々は、腎機能障害で血中濃度が増加する尿毒素が、骨格筋細胞の機能低下を引き起こすことを明らかにしており、この機能低下におけるケト酸の生理作 用とその作用メカニズムの解明を行っています。

食品成分の運動模倣効果

運動は、骨格筋細胞のマイオカイン(myo=筋 kine=作動物質)分泌を介して、筋機能、骨形成、免疫機能、認知機能など全身の代謝を調節することが、近年注目されています。我々は、運動と類似したマイオカイン分泌を促進する食(食 品成分、栄養素)の機能およびその作用機序の解明を行っています。

乗鞍敏夫 研究室 図版1

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乗鞍 敏夫(Toshio Norikura)

高校生へのメッセージ

管理栄養士の活躍の場は徐々にですが確実に広がってきています。 栄養と食の世界には、男性の感性も必要ですよ・・・(男性の管理栄養士も沢山活躍されています)。皆さんと一緒に、「夢をかなえるゾウ」。

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