博士(医学) 皮膚科専門医 抗加齢医学専門医
管理栄養士が習得すべき医学が私の担当科目です。十分な医学の知識の基盤無くしては、管理 栄養士が一人一人の健康状態を判断し、最高の医療や指導を担うことは不可能です。そのために知識基盤を強固にする高レベルの講義、実習を行い、諸君達を鍛えます。
主な研究・指導内容
1. 資格
皮膚科専門医と抗加齢医学(アンチエイジング)専門医の資格があります。この関連の講義と研究を行う他、市中病院では皮膚科診療に携わり、医師(研修医を含む)の指導やコメディカルスタッフへの指導、助言をも行っています。時々本学の学生からお肌の相談を受けたりしています。
2. 社会貢献として可能な事項
エイジング(加齢)、アンチエイジング(抗加齢)の講演、高校等での出張講義が可能です。管理栄養士の重要な責務の一つは食を通じたアンチエイジングの実践です。そこでエイジング及びアンチエイジングのメカニズムをお話しします。管理栄養士にとって重要な食物、ビタミン、健康食品等との関連についても言及し、真実と巷に溢れている大嘘の情報について説明します。
皮膚、皮膚病の予防・治療の講演、出張講義が可能です。お肌の構造、機能、様々な病気、その治療を中心に説明します。また、お肌のお悩み相談も可能な限り受けています。
医療機関における皮膚科非常勤医師としての診療が可能です。常勤の皮膚科医師がいる病院は非常に少ないのが現状です。皮膚科医師のいない病院、或いは皮膚科医師の少ない病院での診療応援を行い、医療貢献をしています。
3. 研究領域
アンチエイジング(抗加齢)の研究しています。実験研究と文献研究の2種類で解析しています。
実験研究
① エイジング(加齢)及びアンチエイジング(抗加齢)機構の解明
エイジング及びアンチエイジングの分子機構を分子生物学的に解析しています。この過程で新しい皮膚の老化(皺の形成)機構を発見しました。
ところで老化と加齢の違いは解かりますか? 入学したらしっかりと教えます。
② アンチエイジング物質の発掘
食材、ハーブ、生薬等のアンチエイジング機能の有無を生化学的及び分子生物学的に解析し、新規アンチエイジング物質の発掘を目指しています。この過程で、ヒアルロン酸の生合成を抑制したヒアルロン酸ノックダウンマウス(皮膚の皺、関節の変形が著明なマウス)の作製に成功しました。このマウスに様々な物質を投与して症状が回復するか解析し、そのアンチエイジング効果を検証しています。
③ 伝承の検証
古からアンチエイジング作用があると言い伝えられている物質を調べ、その効果の有無を検証しています。日本最古の歴史書である古事記や日本書記に興味があり、これらの歴史書に記載されている、様々な物質、食材の効能を検証しています。
文献研究
① 健康食品の効能の有無の科学的検証
マスメディアによって様々な健康食品がアンチエイジングに有用であると宣伝されています。 しかし殆どは、効能の有無を科学的に解析されていない状態で宣伝・販売され、正に忌々しき状況です。これこそがマスゴミと言われる所以でしょう。既報の関連論文をすべて検証し、システマティックレビュー及びメタ解析により、効能の有無を科学的に検証しています。論文の嘘を暴きます。
プロフィール
学歴・経歴
- 北海道 室蘭栄高等学校卒業
- 弘前大学 医学部 医学科卒業(医師免許)
- 弘前大学 大学院 医学研究科修了(医学博士)
2007年12月より現職。
皮膚科専門医、抗加齢医学専門医
大学院研究室
researchmap
高校生へのメッセージ
草莽崛起(そうもうくっき)
吉田松陰のこの言葉の様に、地方の一大学である青森県立保健大学から、高い能力を身に付けた大いなる志を持つ学生諸君が、日本そして世界の中心に向い飛躍して行くことを期待しています。そのために諸君達を徹底的に鍛え、応援します。